ピラミマの19 募集価格4500万円
牝 国枝厩舎 ノーザンF生産
父ロードカナロア 母父Unbridled’s Song
ロードカナロア産駒のポイントは、母方の良さを引き出す種牡馬であること、母方にSpecialなど体質を締める血が必要になることの2点だ。母ピラミマはスワーヴリチャードを輩出したほか、産駒全頭が2勝以上と繁殖能力が非常に高く、父がロードカナロアになってもコンスタントに走ってくるだろう。
◆ピラミマの産駒成績
ただ、兄姉より活躍するかと言われると疑問が残る。
まず初めに、母ピラミマは米国血統が強く柔らかさとスピードを伝えるので、牝馬だとパワー不足に出てしまう。そのため、筆者は一貫して牡馬>牝馬と言い続けている。今回、父ロードカナロアに変わることで柔らかさを増幅してしまい、その緩慢さがより顕著に出そうな印象だ。また、In Realityの血を持つため、このクロスを持つロードカナロア牝駒はパワー型の短距離馬に出やすい。
そもそも半姉達がUnbridled’s Songとニックス配合になるディープインパクトやハーツクライなのだから、それよりも劣る配合で、その半姉達を凌いで結果を出すとも考えにくい。ロードカナロア×Unbridled’s Songの配合はサラドリームがおり、なんとなくそんなイメージを持つ。
◆母方にUnbridled’s Songの血を持つ馬の種牡馬成績(30走以上)
【総評】
母ピラミマは繁殖能力の高く、堅実に走るのは嬉しいが、配合的には評価できない。ディープインパクト・ハーツクライ・フジキセキと比べると明らかに配合的に劣るだけに、半姉を超えてOP馬になると考えるには荷が重い。
これで安ければ嬉しいのだが、募集価格4500万円では馬代回収超えが目標になってしまいそう。そんな馬に抽優を使ってまで取りたいだろうか。お金がある方はどうぞ。
堅実性 ★★★★☆
大物感 ★★☆☆☆
お買い得 ★★☆☆☆
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