ミュージカルロマンスの19 シルクホースクラブ 2020年度募集

ミュージカルロマンスの19  募集価格6000万円

牡 中内田厩舎 ノーザンF生産

父ハーツクライ 母父Concorde’s Tune

母ミュージカルロマンスはBCフィリー&メアスプリント(米GⅠ・D7F)、プリンセスルーニーH(米GⅠ・D6F)の勝ち馬。母父Concorde’s Tuneは米国短距離戦で28戦12勝と活躍したマイナー血統馬。母には5世代連続でディープインパクトを交配させてきて、今回初めてハーツクライを交配した。


本馬はハーツクライ産駒と相性の良いSeattle Slewの血を持つ。スワーヴリチャード、カレンミロティック、アドマイヤラクティなどが活躍し、総賞金1億円越えが11頭もいる。総賞金上位3頭ともノーザンF生産馬で1頭当賞金も上昇する。

これはハーツクライの4代母My Bupersの血を増幅しているからで、War Admiral+La Troienne+Blue Larkspurのクロス、Nothirdchance≒Revokedによって、トモが緩くなりがちな産駒にパワーの源を与える。これに加えて、Seattle Slewの血だけでなく、母父Concorde’s Tuneにもこれらの増幅する血を持ち、継続クロスになっている点が本馬の最大の魅力。ここまで母が北米パワーを多く持つだけあって、確かにディープインパクト産駒だとキレ味が削がれるのも分かる気がする。

Busanda≒Beller Self ≒Blue Eyed Momo≒Busher
Bold Reasoningを経由したNothirdchance≒Revoked

◆My Buper、Seattle Slew、Concorde’s Tuneの配合ポイント


ハーツクライ産駒はNorthern Dancerのクロスが薄いと晩成に出やすいだけに、母がNorthern Dancerの血が一切ないことで勝ち上がれないのが危惧されるところだが、早期から活躍を狙える中内田厩舎というのは大きな安心材料。むしろ、ナスペリオン血脈もない方が気になり、ダート馬になってしまう可能性は考慮しておきたい。


【総評】

ハーツクライ産駒と相性の良い血を持ち、名繁殖My Bupersを増幅させた配合に好感が持てる。ディープインパクトからハーツクライに変わったのはプラスに思え、サリオスのようにハーツクライで大物に化ける可能性も十分。万が一、溜めてキレない一本調子に出たとしてもダート戦での活路がありそう。その代わり転厩は覚悟(苦笑)。

募集価格6000万円はもちろん高額ではあるが、大物感十分で堅実性の保険付きなら、価格に見合うだけの馬に思える。大物を狙うならオススメできる1頭。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★★★★★

お買い得 ★★★☆☆