マンドゥラの19 シルクホースクラブ 2020年度募集

マンドゥラの19 募集価格2500万円

牝 尾関厩舎 ノーザンF生産

父ハーツクライ 母父Danehill Dancer

ハーツクライ産駒はトニービン特有のトモの緩さを伝えるため、母方にトモを強くするパワーを補完させるのが重要。特に強靭な後駆パワーを強く伝えるDanehillの血は現在のトレンド。ノーザンFはそれを狙って積極的にハーツクライ×Danehillを多く交配させている。

ノーザンF生産でDanehillの血を持つハーツクライ産駒は、勝ち上がり率56%、1頭当たり賞金が約4400万円。サリオス、シャドウディーヴァ、カテドラルなど総賞金6000万円以上が7頭/16頭いる。

◆ノーザンF生産の父ハーツクライ×Danehill


と、血統を見て「これ完璧!」と思ったが、大きく残念なことが1つ。それは牝馬であること。

ハーツクライ×ドイツ牝系自体は相性が良く、大きなプラス材料になるのだが、ドイツ牝系の牝馬、特に本馬の牝系は牡馬>>牝馬の傾向が非常に強い。ワールドプレミア&ワールドエース、ヴェルトライゼンデなどGⅠで活躍しているのは牡馬だけで、牝馬になると勝ち上がり率も低調な散々な結果に。アルモニカやカリンバなどなんとか頑張っている牝馬は魅力的な配合の馬で、本馬が突然大きく活躍するのは考えづらい。

◆本馬の牝系の牡馬・牝馬 成績比較


【総評】

ハーツクライ産駒と相性の良いDanehill、ドイツ牝系で配合だけ見れば魅力的な馬ではあるが、牝馬であることが大きなマイナス。この牝系は牝馬が走らないことで有名で、本馬の半姉2頭はまったく走らず。繁殖能力が高いマンデラの仔でも同様の状況なだけに、さすがにこの馬だけは違うとは思えない。

募集価格2500万円というのは馬代回収が見込めるギリギリの価格帯で大きく回収するのは難しいだろう。血統額面上の大物感から夢を見たい方はどうぞご自由に。牡馬だったらなぁ。


堅実性  ★☆☆☆☆

大物感  ★★★☆☆

お買い得 ★☆☆☆☆