91. メジロスプレンダーの23
募集価格5000万円 牡 池江厩舎 レイクヴィラF生産 3/3生まれ
体高153.0cm 胸囲178.0cm 管囲20.0cm 馬体重457kg(3月下旬時点)
父サートゥルナーリア 母父シンボリクリスエス
種牡馬サートゥルナーリアはNorthern Dancerが非常に濃い父母相似配合であるため、母方がNorthern Dancerの薄い配合であることが重要。現在の活躍馬だとファンダム、エストゥペンダ、レッドキングリーがこの配合パターンに該当する。また、トニービンの血とも相性が良さそうで、9/17頭勝ち上がり、ファンダム、コートアリシアンが活躍。本馬はサートゥルナーリア産駒の好配合馬と言ってよいだろう。
3代母クライングフォーモアの分枝はパワーと粘り強さに富むHyperion脚質を強く伝え、祖母クライウィズジョイはまさにそのHyperionの血を増幅した血統構成。そのため、牡馬>牝馬の傾向が強く出る。母メジロスプレンダーは産駒が堅実に走る優秀な繁殖牝馬であり、牡馬に限れば、ダノンスプレンダー・シホノスペランツァともに活躍しているのも納得がいく。
<祖母クライウィズジョイの分枝における牡牝成績>
牡馬:8/14頭勝ち上がり、1頭当賞金約7260万円
牝馬:8/21頭勝ち上がり、1頭当賞金約1150万円
本馬の牝系×池江厩舎ではサトノノブレス、ヒカルオオゾラ、クライムメジャーと結果を残している。非主流向きの持続力を伝える特徴的な牝系なだけに、複数の活躍馬を輩出している点は大きなプラス。当時の勢いはないが、そこには目を瞑って。
92. メジロコウミョウの23
募集価格3200万円 牡 高橋一厩舎 レイクヴィラF生産 2/13生まれ
体高160.0cm 胸囲182.0cm 管囲19.5cm 馬体重478kg(3月下旬時点)
父ルヴァンスレーヴ 母父キングカメハメハ
ルヴァンスレーヴ産駒はスピードの血が非常に重要。本馬はその血がなく、3代母が芝中長距離的なスタミナを強く伝えるメジロドーベル。芝・ダートという適性面でもマッチしない。
東京D2100mが合いそうと思ったら関西馬だし。走ったらごめんなさい。
93. ビップチャチャチャの23
募集価格2500万円 牝 佐藤厩舎 モリナガF生産 2/22生まれ
体高161.0cm 胸囲187.0cm 管囲20.1cm 馬体重518kg(3月下旬時点)
父ホッコータルマエ 母父ディープブリランテ
2024年北海道サマーセール1歳 1350万円で落札。
3代母レイズアプランサーがMajestic Prince・クラウンドプリンスの3/4同血にあたり、Kingmambo≒Majestic Prince・クラウンドプリンスのニアリークロス同様に、Flower Bowl≒Your Hostessのパワーを強く伝えるだろう。
父キングカメハメハ系×レイズアプランサーの牝系では2/3頭勝ち上がり、マイウェイアムールが活躍している。レイズアプランサー牝系の分岐の活躍馬キョウエイカルラ・マックスガイ・バトルブリンディスともにAlibhai的なパワー増幅配合であることから、上記のニアリークロスが効果的に働きそうだ。
血統派としては、ホッコータルマエ産駒のニックスの血を持っていないし、母方がディープブリランテ×アジュディケーティングとNARダートが向きそうな血統のイメージを持ってしまう。積極的に欲しいかと言われると...。
佐藤厩舎はノーザンF勤務経験があり、今年開業してカナルビーグル・レッドバロッサで勝利とノーザンFの意向としても今後期待したくなる厩舎。寺島厩舎の調教助手だったことから、大久保龍厩舎~寺島厩舎の筋肉ムキムキの馬が多くなるか個人的には注目している。現時点では血統×厩舎は良さそうだ。
94. キャニーの23
募集価格5000万円 牡 松永幹厩舎 外国産 5/2生まれ
体高156.0cm 胸囲184.0cm 管囲21.0cm 馬体重500kg(3月下旬時点)
父Munnings 母父Big Brown
2024年キーンランドセプテンバーセール1歳 20万ドルで落札。
種牡馬MunningsはSpeightstownの後継種牡馬。Speightstownは米国主流血統が詰まっており、産駒のみならず父父でもそのスピード能力を強く伝える。日本でもCentral Banker産駒ピアシック、Haynesfield産駒アスタースウィングともに短距離ダートで活躍。
種牡馬Munningsの場合、母方が異系の血が多く強い主張がないので、そのスピード能力をより強く伝えるだろう。配合的には母方が濃いクロス持ちor自身が濃いクロスを持つ方が良さそうで、米国G1を制した産駒の多くがこれに該当する。
本馬は母が非常に濃いクロスを持ち、自身が3/4Northern Dancerの形になる点が好感。また、Priceless Gem=Admiring全姉妹クロス 5×7を持っている点がポイントで、この名牝系クロスを持つMunnings産駒には米G1 3勝I'm a Chatterboxが活躍している。
ニックスの血があるわけではないが、配合的には悪くなさそうという印象。血統考察に関してはこれくらいしか分からずあまり自信がないので、大物感があるかは馬を見て判断してほしいというのが正直なところ。
マル外は混合戦しか出走できないという理由で嫌う方もいるが、短距離ダートのマル外は適性面で有利になることが多く、そこまで嫌う必要もないだろう。
おわり
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