【レース展望】桜花賞

2歳女王ラッキーライラックが断然の1番人気で無敗の桜花賞馬に輝くか注目される今年の桜花賞。過去3年、ルージュバック、メジャーエンブレム、ソウルスターリングが圧倒的1番人気を裏切る結果と一筋縄ではいかず、新たな桜花賞の魔物を予感させる。

本命はリリーノーブル。

阪神JFは中2週の強行軍で早め先頭で強い内容の②着。鬼門のローテーションだっただけに順調に使える今回はより期待できそう。前走は藤岡厩舎らしい前哨戦の内容で明らかな叩き台。器用に立ち回れる馬で弱点が少なく、大崩れすることは考えづらく人気軸としたい。

ただ、当馬の牝系はOP馬を多く輩出しているが、重賞未勝利なのは気になるところ。頭固定は不安で2~3着固定の方がベター。


対抗はアーモンドアイ。

牝馬でシンザン記念で馬券に絡んだ馬は、ダイワスカーレット、マルセリーナ、ジェンティルドンナ、ジュエラーと4頭すべて桜花賞を勝利している。今年のシンザン記念も内枠先行が圧倒的有利のなかで、1頭大外一気で差し切った内容は強いの一言。

能力だけであればこの馬が1番だろうが、過去に結果が出ていない関東馬の直入や休み明けという点だけが不安。


穴でレッドサクヤ、トーセンブレスを挙げたい。

桜花賞の好走パターンに当たる、①馬格のあるディープインパクト産駒、②社台ファーム生産に該当。

 440kg以上のディープインパク産駒 [4-1-1-3]

 社台ファーム生産 [2-3-6-18]


マウレアは能力上位で上記の好走パターンに該当。クイーンCの敗戦でチューリップ賞が優先出走権(収得賞金)獲得が至上命題となった点は少し不安。全姉アユサンに比べて、馬体の大きさも違ってスケール感ではやや劣るものの、安定して結果を残している点は評価できる。

プリモシーンも上記の好走パターンに該当し評価する。ただ、シルクの馬なだけにノーザンFの使い分けの影響をモロに受け、個人的に木村厩舎のGⅠも嫌いたく重い印が打てず。関東馬の直入や休み明けと不安要素が多く押さえで。

フィニフティは前走クイーンCが前残りの流れの中で1頭だけ差し込んでおり評価できる内容。直前まで抽選対象でありながら福永Jが選んだ点も評価したい。


人気馬から買うのでラッキーライラックは思い切って消してみたい。

この馬の不安点は2点。

①最内枠。枠順は関係ないという声も聞くが、まだまだ経験の浅い3歳牝馬にとって、多頭数&4角で馬群が固まりやすい流れで最内枠はモマれて嫌がるリスクが大きい。まして、半姉ラルクは怖がりな気性で、モマれ弱いVaguely Nobleの血を持つだけに、そのリスクは他の馬より影響が多い印象。

②前哨戦快勝。松永幹調教師も会見で言っているが、前走チューリップ賞が楽な流れでストレスのない勝ち方で、気分良く行かせたことによる影響が出ないとは言いきれない。その背景には、負けたら乗り替わるリスクが常に付きまとい、石橋脩Jが勝ちに行ったこともあった。

他の有力ジョッキーもこの馬を負かすことで次走自分に回ってくると思えば、玉砕覚悟で本気で潰しに行くこともなくはない。このオッズでは見合わない。

(アマルフィコーストの出走取消はこの馬にとってはプラスになりそうで残念...)


◎リリーノーブル

○アーモンドアイ

▲マウレア

△プリモシーン

△フィニフティ

穴レッドサクヤ

穴トーセンブレス


【買い目】

3連複 ◎ー○▲△穴、◎ー穴穴ー○▲△穴

3連複BOX ◎○▲穴


元美浦トラックマンの競馬血統ブログ