馬券の買い方講座④ ~大穴馬券を狙うためには~

最後にカテゴリー④穴馬から波乱となるレースの馬券の組み立て方についてお伝えします。

その前に知っておくべき情報として、人気薄3頭で決着する買い目は期待値的に相当低いです。そのため天性のギャンブル力がない限り、ほぼ当たることはなくドローダウンが高くなる一方です。

馬券裁判男の卍さんはそのような買い目はあえてハズしており、自慢したい・優越感に浸りたいのは分かりますが、人気薄だけを買うことはオススメしません。


では、どのような買い方をすればよいのでしょうか。基本的にはカテゴリー②と同じ考え方で、手広く買って超人気薄を引っかけるイメージです。


【本線】

荒れると思っている以上は超人気薄までチャンスがあるということでしょうから、とにかく本線は手広く買います。亀谷さんや棟広さんが総流しでよく買う理由も、人気馬が飛んで超人気薄が好走できるレースを選んでいるからです。


  馬連 :穴馬-総流し(10~17点)

  3連複:穴馬-人気馬3~5頭-総流し(~75点)


「こんなたくさん買えねぇよ」と思われる方も多いですが、高額配当をコンスタントに当てるためにはハイリスク・ハイリターンを覚悟するのは当然で、買い目を少なくするためにはやはり予想力が重要となります。

ただ、それでは話がつまらないので、紐穴を絞るためにはカテゴリー③の考え方を生かし、飛ぶと思う人気馬と逆の「馬場傾向に合った穴馬」「枠順・脚質・血統の穴馬」を選びます。


【絞った買い目】

  馬連 :穴馬-(印+人気馬と逆行した紐穴)(~10点)

  3連複:穴馬-人気馬3~5頭-(印+人気馬と逆行した紐穴)(~35点)


このレースは人気馬が全滅しそうと思っている状況なので、そうなるためには超人気薄が非常に有利に働き、人気馬が非常に不利に働く要因が不可欠です。内枠先行が圧倒的有利の中で、人気馬のほとんどが外枠の差し馬となる状況がその典型で、その場合には、紐穴は内枠の馬だけとしてしまうのは効果的です。


このカテゴリーのイメージは今年の函館記念になります。

毎年荒れるレースでありながら、今年は朝から雨が強く降り続く重い馬場コンディション。どの馬にもチャンスがあると言える状況でした。

この結果を見て一見するとこんなレース当たらんと思いますが、外枠・距離短縮・前走格上などが共通しており、人気薄の軸馬として1頭選べていれば、絞った紐穴にも入れることができたかもしれません。


これを読んでそれでも当たらんと思われる方はこのカテゴリー④には向いていないかと思われます。当たるイメージがピンときてなければ、実際に馬券を買う際に買い目がぼやけてしまうでしょう。

かくいう私もあまり得意ではなく、本線の買い方に自分の予想を加えて絞っており、ケンすることもしばしばです。