ラトーナの19 シルクホースクラブ 2020年度募集

ラトーナの19 募集価格2400万円

牡 宮田厩舎 ノーザンF生産

父ジャスタウェイ 母父Dansili

ジャスタウェイ産駒はナスペリオン血脈が重要で、上級条件で活躍するには必須になる。母父Dansiliの母である名繁殖HasiliはBlushing Groom、Young Emperorを持ち、ナスペリオン血脈を強く伝える。Danehillの強靭な後駆パワーとHasiliのナスペリオンのキレる脚を伝えるため、トニービンの血と非常にマッチする。


父ハーツクライ系×Dansiliの組み合わせからは、シャドウディーヴァ、ダノンザキッドの2頭のみ。2歳新馬戦を快勝したダノンザキッドとは7/8同血になる。サンプル数が少ないが、血統の考え方としてはニックス配合になっても不思議ではない。

◆本馬とダノンザキッドの血統構成


ただ、不安要素も多い。

7月時点の馬体重が414kgと現状では小柄に出ており、Danehillの後駆パワーが引き出されていない可能性が懸念される。4月生まれで管囲20.5cmであることを考えれば、今後大きく成長していく可能性が十分あるので、神経質になりすぎなだけかもしれないが。馬体派の方はトモのプリケツ感を確認してみてほしい。


また、ラトーナの産駒は母もそうだったように体質に問題がある馬が多い。ディロスも途中から調子が戻らず、走らなくなってしまった。今回、種牡馬・厩舎が明らかに良くなり、ノーザンFの期待感を感じるだけに、現段階では問題ないと見ているが、ひとたび歯車が狂うと走らなくなる可能性も頭に入れておきたいところ。


【総評】

相性の良い血が組み合わさった血統構成で、今後ニックス配合となり得るハーツクライ×Dansiliというのは魅力的。厩舎も宮田厩舎に変わってノーザンFの推しを感じ、大物になっても納得がいく。体質や馬体の大きさの不安要素がある分、堅実さにやや欠ける印象だ。

ジャスタウェイ産駒だからかラトーナの仔だからか、牡馬にしては募集価格が比較的抑えられており、この血統構成ならギャンブルしても割に合いそう。数年後にこの配合がニックス配合になることを願って、リスク承知で一発狙いの先物買いをしたくなる。


堅実性  ★★★☆☆

大物感  ★★★★☆

お買い得 ★★★☆☆