【血統注目馬10選】社台サラブレッドクラブ 2025年度募集

3. アットザシーサイドの24

募集価格6000万円 牡 田中博厩舎 社台F生産 2/14生まれ
体高151.0cm 胸囲171.0cm 管囲20.5cm 馬体重394kg
父キタサンブラック 母父キングカメハメハ

父キタサンブラック×母父キングカメハメハは12/18頭勝ち上がり、1頭当賞金約3300万円。コナコースト、テーオーステルス、ココナッツブラウンなどが活躍。半数が準OP馬以上という安定した成績。
また、Alyderの血を持つキタサンブラック産駒牡馬は7/10頭勝ち上がり、1頭当賞金(地方海外除く)約3500万円。ウィルソンテソーロ、ブラックブロッサム、ダノンザボルケーノなどが活躍している。

母アットザシーサイドはKingmambo≒タックスヘイヴンのニックス配合持ち。Kingmamboのニアリークロスのニックス配合を持つ繫殖牝馬はポテンシャルが高い可能性十分。半姉セシリエプラージュは小柄ながら活躍。馬体が大きく成長すれば大物感漂う。


4. レッドアネモスの24

募集価格4000万円 牝 木村厩舎 社台F生産 3/27生まれ
体高155.0cm 胸囲169.0cm 管囲20.4cm 馬体重404kg
父キタサンブラック 母父ヴィクトワールピサ

ネオユニヴァースの血を持つキタサンブラック産駒は全4頭勝ち上がり、ピコチャンブラックが活躍。配合的な要因もハッキリしているニックスの血だ。本馬は強烈な父母相似配合になるが、キタサンブラック産駒にとって重要な血を押さえている点は好感。母父ヴィクトワールピサもよく走る。
上記のニックス配合は牡馬でこその印象があり、牝馬という点だけが気掛かり。


11. タヒチアンダンスの24

募集価格3000万円 牝 加藤征厩舎 社台F生産 3/10生まれ
体高152.0cm 胸囲165.0cm 管囲19.5cm 馬体重382kg
父ナダル 母父キングカメハメハ

ナダル産駒の成功配合の狙いである、Liable≒Kingmambo、フジキセキによるWar Relic≒Eight Thirty北米パワー増幅を持つ好配合馬。フジキセキの血はナダル産駒のニックス配合となる可能性があり、この配合と同じ狙いを持つ馬ではプロミストジーンが活躍。ダート牝馬でも積極的に欲しくなる。


30. フーラブライドの24

募集価格3000万円 牡 萩原厩舎 社台コーポレーション白老F生産 2/6生まれ
体高154.0cm 胸囲174.0cm 管囲20.6cm 馬体重433kg
父ニューイヤーズデイ 母父ゴールドアリュール

本馬はニューイヤーズデイ産駒と相性が良いゴールドアリュールの血・リマンドの血を持つ。ゴールドアリュールの血を持つニューイヤーズデイ産駒は5/11頭勝ち上がり、ミリアッドラヴ、リューデスハイムが活躍。リマンドの血を持つニューイヤーズデイ産駒は6/8頭勝ち上がり、オペラプラージュ、バロンドール、イムホテプが活躍。
あとは母の繁殖牝馬としてのポテンシャルがどうか。


33. ウーターンの24

募集価格2400万円 牡 嘉藤厩舎 社台F生産 2/19生まれ
体高152.0cm 胸囲171.0cm 管囲19.8cm 馬体重417kg
父ダノンキングリー 母父Wootton Bassett

種牡馬ダノンキングリーの成功配合・傾向は現状まったく分からないが、ディープインパクト×Storm Cat種牡馬の傾向から相性の良い血が多い点で好感が持てる。Gone West・Chief’s CrownはStorm Catと相性が良く、Aviance・Height of Fashionはディープインパクトと相性が良い。ディープインパクト×Storm Catの良さを引き出している配合と言えよう。

また、母方に北米パワー増幅の血がない点からもダート馬になりにくく、フランス血統の伸びが生きそうな点も魅力。なんとなくの感じでの推奨にはなるが、こういう馬が走ったら結構嬉しかったりする。


42. ソーマジックの24

募集価格1億円 牡 安田翔厩舎 社台F生産 2/25生まれ
体高162.0cm 胸囲177.0cm 管囲20.5cm 馬体重446kg
父キズナ 母父シンボリクリスエス

父キズナ×母父シンボリクリスエスのニックス配合に加えて、Donatello+Hyperionの血を持つ黄金配合に該当。全姉ミラビリスマジックも同様の理由で注目していた。堅実に走る優秀な繁殖牝馬だけに、皆さんが思っている通り普通に走るでしょ。あとは高額な募集価格だけ。


50. グリーンバナナズの24

募集価格4000万円 牝 福永厩舎 社台F生産 3/12生まれ
体高155.5cm 胸囲173.5cm 管囲20.1cm 馬体重392kg
父コントレイル 母父Green Tune

種牡馬コントレイルの成功配合は分からないものの、フランスの伸びを強化した方が良さそうで、本馬はまさにそれに該当する。Storm Bird≒Ocean's Answer 3/4同血クロスをもたらすStorm Cat×Green Tuneの形はフィエールマン産駒のニックス配合でもあり、ディープインパクト×Storm Cat種牡馬でも相性抜群の可能性十分。Anabaaの血を持つ牝馬というのも魅力。
大物狙いしたくなる。募集価格が安くて驚いた。


75. シータリズムの24

募集価格2400万円 牝 藤野厩舎 社台コーポレーション白老F生産 1/23生まれ
体高149.5.0cm 胸囲171.0cm 管囲20.2cm 馬体重423kg
父イスラボニータ 母父Lope de Vega

イスラボニータ産駒はGrey SovereignとSir Gaylordのクロスを持つ馬が芝重賞を勝っており、RivermanやMill Reefの血を持つ馬も芝で結果を残している。まさに本馬はこの成功配合を凝縮した血統構成。

Grey Sovereign+Sir Gaylordを持つKendorの血を持つイスラボニータ産駒は1頭のみでコスタボニータが活躍。Rivermanを持つ点でも本馬と共通している。また、Daylamiの血もMill Reef(ナスキロフリート)+Caro(Grey Sovereign)の血を持っており、いかにもイスラボニータ産駒と相性が良さそうな血だ。
牝系のポテンシャルに課題はあるが、大穴枠で。


81. ブロンクスシルバーの24

募集価格2800万円 牝 杉山佳厩舎 社台F生産 2/7生まれ
体高154.0cm 胸囲176.5cm 管囲20.0cm 馬体重428kg
父ダノンキングリー 母父クロフネ

種牡馬ダノンキングリーの4代母Lovin TouchがGay Hostess≒Forest Princessという非常に濃いニアリークロスを持ち、この血を増幅させることとなるMajestic Prince≒Kingmamboの配合に注目。
Kingmamboの血を持つダノンレジェンド産駒ではミッキーヌチバナ、ハッピーマン、ダノンセシボンが活躍しており、これからの馬はダノンレジェンド産駒の総賞金上位馬になる。種牡馬ダノンキングリーもこのAlibhai的なパワー増幅をさせることでダートでも活躍馬を輩出しそう。

本馬は母方が北米パワー増幅の血を多く持つため、ディープインパクト×Storm Cat種牡馬の傾向からおそらくダート馬になりそうで、上記の良さを生かせそうな印象。
繁殖牝馬のポテンシャルも高そうだし、社台ファーム×杉山佳厩舎というだけで走りそうなイメージ。ダート牝馬を許容できるなら。


88. アマルフィコーストⅡの24

募集価格3600万円 牡 池江寿厩舎 外国産 2/9生まれ
体高147.0cm 胸囲168.0cm 管囲20.0cm 馬体重433kg
父War Front 母父Tapizar

本馬はRubiano≒Tap Your Heels 3/4同血クロスはニックスといえる配合を持つ。この配合は勝ち上がり率が高く、特に濃いクロスになるほど結果が出ており、デュードヴァン、ヴァルキュリアが活躍。
種牡馬War Frontは世界的な名血で、この配合のWar Front産駒は日本初。ダートの大物として期待したい。ダート馬だと厩舎は少し残念かも。


おわり

元美浦トラックマンの競馬血統ブログ