【血統注目馬】関東馬10選~後編~ シルクホースクラブ 2024年度募集

11. ミスベジルの23

募集価格8000万円 牡 木村厩舎 ノーザンF生産 4/28生まれ
体高153.5cm 胸囲165.5cm 管囲20.8cm 馬体重420kg(7月上旬時点)
父キズナ 母父Medaglia d’Oro

母ミスベジルは米GⅠ3着2回の実績、近親にSaint Liam、Gun Runnerを筆頭に米G1重賞勝ち馬を多く輩出する良血。
本馬はキズナ産駒と相性の良い血が多い点が魅力。El Pradoの血を持つキズナ産駒は9/12頭勝ち上がり、シャムロックヒルが活躍。Queit America の血を持つキズナ産駒は2/3頭勝ち上がり、グランベルナデットが活躍。

木村厩舎×キズナ産駒は全4頭勝ち上がり、ファインルージュが活躍と相性も良い。母が米国血統のキズナ産駒牡馬だとダート馬に出る可能性があるが、それはそれで大物になる可能性も十分。


15. ウィクトーリアの23

募集価格6000万円 牡 宮田厩舎 ノーザンF生産 3/17生まれ
体高154.0cm 胸囲180.0cm 管囲21.1cm 馬体重481kg(7月上旬時点)
父サートゥルナーリア 母父ヴィクトワールピサ

祖母ブラックエンブレムがOur Emblem≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2を持ち、母父がヴィクトワールピサであるから、母ウィクトーリアは繁殖牝馬としてのポテンシャルが高そう。まだ母の産駒で結果が出ていないが、いつ大物が出てもおかしくない。

父サートゥルナーリアはNorthern Dancerが濃い父母相似配合になるため、母方はNorthern Dancerが薄い方が良く、母ウィクトーリアと相性ピッタリな印象を持つ。
サートゥルナーリア・ウィクトーリアともにAureole魂が強く、揉まれ弱い面が強く出る点が唯一の懸念材料。東京で大外から良い末脚で差し切るイメージ。


31. アグレアーブルの23

募集価格4000万円 牡 森一誠厩舎 ノーザンF生産 4/4生まれ
体高158.0cm 胸囲177.0cm 管囲21.4cm 馬体重474kg(7月上旬時点)
父リオンディーズ 母父マンハッタンカフェ

種牡馬リオンディーズはNorthern Dancerが非常に濃い父母相似配合。非Northern Dancerクロスの繫殖牝馬と相性が良く、特に母父マンハッタンカフェとは相性抜群。5/12頭勝ち上がり、1頭当賞金6000万円を超える。テーオーロイヤル、ディオ、リプレーザなどが活躍。

また、リオンディーズはNureyev≒Sadler’s Wells 4×3と締める血が強いため、シーザリオが持つHabitat=ナスキロの血をいじるのが重要。上記の活躍馬は柔らかいナスキロの血を持っている点は見逃せない。本馬はStorm Catの血を持っており、好配合馬に該当する。父リオンディーズ×母父マンハッタンカフェ×Storm Cat内包馬は2/3頭勝ち上がり、ディオ、テーオーラフィットが活躍。

森一誠厩舎は本ブログで何度もお伝えした通り今後の活躍が約束された厩舎。血統×厩舎の相性は不明もノーザンF天栄×堀厩舎仕上げなら気にすることはなく、期待していいだろう。


38. レディアンジェラの23

募集価格3000万円 牡 上原佑厩舎 ノーザンF生産 2/3生まれ
体高148.0cm 胸囲171.5cm 管囲20.2cm 馬体重426kg(7月上旬時点)
父フィエールマン 母父Dark Angel

母の兄Judicialは英スプリント重賞2勝、母と3/4同血の姉Marshaは英スプリントG1 2勝というスプリント血統。母父であるDark Angelもスプリンターを多く輩出する名短距離種牡馬。
フィエールマン産駒の成功配合が分からないものの、フィエールマン自身が天皇賞春・菊花賞を制覇した名ステイヤーであったことから、母からはスピード能力を補完するのが重要なのは間違いない。

本馬の牝系がとにかくスプリント的なスピードを強く伝える点で相性が良さそうだ。また、血統評論家・望田氏がDark Angel肌は日本で成功すると主張しており、Machiavellianの血を経由したHaloのスピードも伝えそうな点でも好感が持てる。

上原佑厩舎は今後期待できる超優秀な若手調教師。ノーザンFの序列は今後間違いなく上がると見ている。上原佑調教師はW.ハガス厩舎で修行した経験もあり、本馬の血統と合いそう。未知の魅力を評価したくなる1頭。


42. サンデースマイルⅡの23

募集価格2500万円 牡 嘉藤厩舎 ノーザンF生産 2/9生まれ
体高152.0cm 胸囲167.5cm 管囲19.9cm 馬体重397kg(7月上旬時点)
父ダノンスマッシュ 母父Sunday Silence

種牡馬ダノンスマッシュは香港スプリント、高松宮記念を制した名スプリンター。ロードカナロア産駒で重要となるSpecialのクロスを持たず、米国的なスピードとパワーを増幅した配合。であれば、Specialの血をいじるのが手っ取り早く堅実に走る配合だと考える。

本馬はNureyev 6×4を持ち、3/4 Northern Dancer、1/4サンデーという綺麗な配合。配合的に注目したルガールカルムと3/4同血なら、本馬も配合的には注目したくなるのは当然。母が高齢で若干産駒の活力が衰え始めている点、馬体が小さい点と懸念材料が多いが。一般抽選狙いで検討してみては。


つづく