キャロットクラブ 1歳馬考察　ヒルダズパッションの2017

ヒルダズパッションの2017　募集価格8000万円

藤沢和厩舎　ノーザンファーム生産

父ディープインパクト　母Canadian Frontier

母ヒルダズパッションは米国GⅠ勝ちで、半兄は米GⅠターフクラシックを制したYoshidaという良血馬。全兄にはジークカイザー、ヴェルテアシャフトとキャロット定番の血統。ディープインパクト×母父Gone West系からはガリバルディ、ショウナンアデラ、ケイアイノーテックなどが活躍しており相性の良い血統構成をしている。

母ヒルダズパッションで注目したいのが、Burghclereをいじる血がない点だ。

ディープインパクト牡馬はBurghclereをいじる血がないと底力に欠ける傾向があり、全兄ジークカイザー、ヴェルテアシャフトが1000万下級に留まっている内容を見ると、いかにもこの影響が出ていると思えてしまう。

一方、ディープインパクト牝馬はBurghclereをいじる血がない方が大物を輩出する傾向があり、全兄以上に結果が出ると考えるべきだ。配合的にも、Nureyev≒Sadler’s Wells 5×4はあるものの、ナスキロ血脈が多くあることでスピードで見劣りしないのは好感。産駒の傾向として、El Pradoをいじることで機動力が強く出るようで小回りコースで持ち味が生きそう。

【総括】

配合的に牝馬に出たのは好感で全兄以上の活躍は期待できそうで、ディープインパクト牝馬にしては馬格もあり大物感を感じさせる。小回りコース向きというのがクラシック戦線では欠点になりそうなのは不安ではあるが、古馬牝馬重賞で活躍できる可能性は十分にありそう。

牝馬で募集価格8000万と割高感は否めないが、それでも大物を取りたい方にはオススメの１頭。

堅実性　　★★★★★

大物感　　★★★★★

お買い得　★★★☆☆