ホープフルSやラジオNIKKEI杯2歳Sなど2歳の芝2000重賞は社台系、特にノーザンファーム生産馬が圧倒。クラシックに向けた1戦で期待の素質馬が参戦すること、2歳馬にとって酷なレース質から完成度が求められることからその傾向が強く出ると考える。
重賞になった過去3年のホープフルSではノーザンファーム生産が[3-0-3-5]で、その中で関東馬は[2-0-1-1]、外国人ジョッキーは[2-0-1-1]とキッチリ結果を残している。
本命はフラットレー。
初戦の内容はこの馬の能力の片鱗を見た。大外をぶん回す大きなロスがありながら直線は持ったままで加速ラップを踏み快勝。メンバーはかなり弱かったが、あの走りから素質を感じた。前走は藤沢厩舎が苦手とする道悪で、素軽い走りのこの馬には合わなかっただけ。ノーカウントとしたい。
ハーツクライ産駒が今開催の中山芝に合わない、右回りGⅠで頭まで取れないというのが不安材料ではあるが、この馬の母リッチダンサーは急坂小回り向きに出る血統構成で兄姉の中山芝の成績が[7-3-1-4]と抜群。
対抗はルーカス。
新馬戦・東京スポーツ杯2歳Sともに好内容で力を出し切れば快勝できる能力は持っている。ただ、気性的に幼いこと、調教で落馬して調整が狂ったことで評価を下げた。シルクレーシングの馬なのでノーザンファーム関連なのも好感で、馬主ランキングの3位争いからヤリであることは間違いない。
単穴はタイムフライヤー。
母タイムトラベリングはタイムパラドックスの妹でダート的なパワーが強く出る血統構成。新馬戦では上がり勝負のハイレベルレースで②着だが本質的には時計の掛かる馬場向き。前走が不甲斐なかったのは京都芝のキレ味勝負だったからと見た。堅実に走ってきそうだが、頭では買いたくはない印象。
△ジャンダルムは芝1600からの参戦、超Sペースで結果を残しているだけに積極的には買いたくないが、池江厩舎の芝2000重賞は大得意なので軽視禁物。
△ジュンヴァルロは近2走のラップタイムが優秀。緊張→緩和のリズムで3/4Northern Dancerの好配合馬で欧州型スタミナ血統から中山芝替りは好感。ただ、スタート後が掛かりやすく逃げ馬が不振なレース質なのがどうか。
各々に不安要素がありそうで何を重視するかを決めることが重要になりそう。
◎フラットレー
○ルーカス
▲タイムフライヤー
△ジャンダルム
△ジュンヴァルロ
△シャルルマーニュ
△サンリヴァル
×トライン
×マイハートビート
【買い目】
3連単◎○⇒◎○▲⇔◎○▲△×
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