ロザリンドの20　シルクホースクラブ 2021年度募集

ロザリンドの20　募集価格6000万円

牡　木村厩舎　ノーザンF生産

父リアルスティール　母父シンボリクリスエス

リアルスティールは3代母が名牝Miesqueで近親には欧州GⅠ活躍馬を多く輩出する超良血。ラヴズオンリーミーの産駒も牡馬・牝馬で海外GⅠを制覇し、OP活躍馬4頭も輩出している。それだけの高いポテンシャルを持つだけにリアルスティールは種牡馬として成功する可能性が非常に高い。牧場の評判も非常に良いようで、2020年度産新種牡馬では一番の狙い目と言えそう。

リアルスティール産駒の成功配合が分からないものの、本馬はサンデーサイレンス 3×4、Nureyev≒Sadler’s Wells 5×4、Storm Catとマルゼンスキーがニアリーな関係と、3/4 Northern Dancerを満たすとともに、名牝シーザリオの血を増幅している点に好感が持てる。ロザリンドがKris S.≒Habitatの柔らかさが強調される配合なだけに体質を締める血によってパワーをしっかり補完している。

また、シーザリオの血はAureole魂も相まって掛かる気性が課題となるのだが、Storm Catの血が入ることで気性がマイルドになる点も良さそう。サートゥルナーリアのように折り合ってキレる脚が使えるようになればGⅠで勝ち負けしても不思議ではない。

◆ロザリンドの血統構成

【総括】

新種牡馬リアルスティールの傾向が未知ではあるが、リアルスティールの種牡馬としてのポテンシャル、名牝シーザリオの良さを引き出す配合、課題となる気性をマイルドにする血と大物になる可能性十分の血統構成。本馬の血統を見た瞬間に「欲しい！」と思えたほど、シーザリオの適切ないじり方と言える。

新種牡馬で半兄より高い募集価格6000万円は割高ではあるが、同産駒と価格帯が明らかに異なるだけに自信の表れと捉えることもできる。木村厩舎×シルクレーシングは毎年1頭出世するだけに最有力候補と言えよう。厩舎さえ許容できる方なら、大抽選会に参加してでも勝負したい1頭。筆者は厩舎で悩み中。走らなかったら厩舎の悪口を言うと思う。

堅実性　　★★★★☆

大物感　　★★★★★

お買い得　★★☆☆☆