レディイヴァンカの20 サンデーレーシングクラブ 2021年度募集

レディイヴァンカの20 募集価格7000万円

牡 手塚厩舎 ノーザンF生産

父Frankel 母父Tiz Wonderful

母レディイヴァンカはスピナウェイS(米GⅠ・D7F)を勝ち、2戦2勝で引退した馬。ノーザンFは米国の2歳GⅠやスプリントGⅠで活躍した繁殖牝馬を積極的に購買しており、スピナウェイS勝ち馬には他にコンドコマンド、スウィートリーズン、ソーメニーウェイズなどがいる。ディープインパクトを交配するための購買だったと推察され、繁殖牝馬としてのレベルも担保されている可能性が高い。


日本で活躍するFrankel産駒は、母が米国実績馬であることが多く、重賞勝ち馬4頭のうち3頭が該当する。本馬の母も先に挙げた通り、米国の2歳GⅠを制しており、大物になってもおかしくない血統だ。

・モズアスコット 母IndiaはコティリオンBCH(米GⅡ・D8.5F)など重賞2勝
・グレナディアガーズ 母ウェイヴェルアベニューはBCフィリー&メアスプリント(米GⅠ・D7F)勝ち
・ミスエルテ 母ミスエーニョはデビュタントS(米GⅠ・AW7F)勝ち


配合的にもHennessyの血を持っているのが好感で、この血を持つ全2頭モズアスコット、ミスエルテはともに重賞勝ちを収めている。これは、First Rose≒Tom Fool≒Spring Runの血を増幅していることが要因で、グレナディアガーズやクーファウェヌスなども同様の血を持つ。

◆モズアスコット、ミスエルテの血統構成


種牡馬Frankelは母の良さを強く引き出すため、母が持つRelaunch 4×5という短距離的なパワーが不安になるかもしれないが、Frankel産駒の牡馬は欧州的な馬力が強く出る傾向にあるだけに重厚な血統よりは良いと筆者は考える。

また、Frankel産駒の総賞金上位馬はコース調教・坂路コース併用調教の厩舎がほとんどを占めており、そういった気性やスピードをモロに出ないような調教が重要なのかもしれない。そう思うと、手塚厩舎というのは好感が持てる。


【総括】

Frankel産駒と相性の良い血を持ち、母が米国GⅠ馬と申し分ない血統構成。活躍馬と似たパターンで重賞・GⅠで活躍しても何ら不思議ではない。スケール感十分。手塚厩舎×ノーザンF天栄により日本向きのスピード馬に育て上げられる点も大きなプラス。短距離的なスピードや気性も抑えることができそうだ。

血統、厩舎、生産者、ノーザンFの意向と評価基準ほぼ満点で、繁殖牝馬としての能力が担保されていればホームラン間違いなし。お金があってGⅠ制覇を狙いたい方にはオススメできる1頭。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★★★★★

お買い得 ★★★★☆