マルティンスタークの18 募集価格2400万円
音無厩舎 ノーザンF生産
父ミッキーアイル 母父シンボリクリスエス
ミッキーアイルの初年度産駒で成功配合が分からないのだが、血統構成が教科書通りの配合で好感が持てるので取り上げたい。3代母ヨシオカザンは5代アウトの異系で、そこにHyperionの濃いトニービンを配合。そこに強いクロスを持たないシンボリクリスエスを交配し、緩和→緊張→緩和の流れで誕生したのが母マルティンスタークだ。
本馬はNorthern DancerとHyperionの血が濃いミッキーアイルを交配し、緩和→緊張を満たした血統構成。マルティンスタークの仔は堅実に活躍しているが、いずれもNorthern DancerやHyperionの血が濃い種牡馬で結果を残している。本馬も半兄姉同様に活躍できると見て良いだろう。
また、ミッキーアイル産駒はスターアイルの影響で短距離~マイルで活躍が期待できそうなだけに、坂路で時計を出す音無厩舎なのも魅力的。ミッキーアイルを育てた厩舎でもあり、適性にマッチした調教パターンを課していけそうだ。実際、安田隆厩舎が現在リーディング1位になっている大きな要因がロードカナロア産駒の活躍にあり、種牡馬を育てた厩舎に預けられるのは大きなプラス。
【総括】
ミッキーアイル産駒のポテンシャルや成功配合は未知ではあるが、血統構成・繁殖能力・厩舎いずれを取っても優秀で方向性も一致している。堅実に走るのはほぼ確実で、エングレーバーのように活躍する可能性も十分。ただ、ヨシオカザンの牝系は小物感が強く、重賞で勝ち負けするにはハードルが高い印象だ。
募集価格2400万円はお得ではあるが、重賞を勝ち負けできないのにバツ1を使うまでかは悩ましい。一口馬主を楽しみたい方にはオススメできる1頭。
堅実性 ★★★★★
大物感 ★★☆☆☆
お買い得 ★★★★☆
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