キネオソレイユの17 ノルマンディーOC 3次募集

キネオソレイユの17 募集価格960万円

天間厩舎 岡田スタッド 生産

父アイルハヴアナザー 母父ネオユニヴァース

アイルハヴアナザーはDanzig 4×4、Northern Dancer 5・5・6×5・6と濃いクロスを持つため、交配相手がNorthern Dancerが薄い方が活躍しており、母父がNorthern Dancerの血を持っていないSS系種牡馬と相性が良い。

また、アイルハヴアナザーが持つCaucasusの血をいじるのが効果的で、Caucasus≒マルゼンスキーのニックス配合を筆頭に、Nijinskyのクロスを持つ馬が狙い目。

◆アイルハヴアナザー産駒のBMSランキング


本馬の母キネオソレイユはNorthern Dancerの血を含め強いクロスを持たない。そのため、緊張→緩和の配合で「3/4 Northern Dancer、1/4 SS」を実現させたのは好感。母父ネオユニヴァースは非Northern DancerのSS系種牡馬で、この配合からは4頭中2頭(タガノアニード、タガノポムル)が勝ち上がっている。

また、Nijinsky≒Storm BirdになることからStorm Birdの血とも相性が良い。Storm Birdを持つ馬は、牡馬に限った話にはなるが、以下のように堅実に走る馬を輩出している。

◆Storm Birdの血を持つアイルハヴアナザー産駒牡馬


【総評】

アイルハヴアナザーと相性の良い血統構成で堅実に勝ち上がりそうな印象を持つ。3代母Buy the Firmは北米で12勝したGⅠ2勝馬で、祖母バイザキャットからは桜花賞馬アユサンを輩出するなど牝系のポテンシャルも非常に高い。この血統で募集価格960万円は破格の安さと言える。

馬体重422kgとやや小柄な点が気掛かりではあるが、遅生まれかつ晩成のアイルハヴアナザーを考慮すれば成長する余地は十分にある。むしろ年間10勝を満たない天間厩舎の方が不安で、そこさえ目を瞑れればオススメできる1頭。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★★☆☆☆

お買い得 ★★★★☆

元美浦トラックマンの競馬血統ブログ