本馬の出資が確定したので、血統考察・想いを残すために書きました。
募集価格3000万円 牝 嘉藤厩舎 社台コーポレーション白老F生産 4/19生まれ
父クリソベリル 母父ティンバーカントリー
体高154.5cm 胸囲168.0cm 管囲20.2cm 馬体重430kg
クリソベリル産駒は現1歳世代が初年度産駒となるため成功配合が分からないものの、クリソベリル自身がNorthern Dancerの濃い配合・欧州型スタミナ血統が強い配合であることから、教科書的な観点では、母方はNorthern Dancer非クロス・スピード補完する血が重要だと考える。また、Nashua≒Nantallahの継続クロスも有効になるだろう。
本馬の母カイカヨソウがNorthern Dancer非クロスに該当し、本馬はNureyev≒Sadler’s Wells=Fairy King 4・5・6×4を持ち、3/4 Northern Dancerの形という綺麗な血統構成。Nashua≒Nantallahの継続クロスが有効に働いている点も好感が持てる。
ただ、ティンバーカントリー、エリシオ、Bustedと全体的にスタミナ色が強く、米国的なスピードの血がない点が気掛かり。Haloのクロスでどこまでスピードを補えるか。いかにもNARのダートが向きそうな血統なので、出世さえすれば牝馬限定戦の地方交流重賞で楽しみな血統ではある。
嘉藤厩舎は今年3年目で近年成績を伸ばしている厩舎。ノルマンディーOCでは関東の最上位厩舎となっており、今後が期待される厩舎の1つだ。ノーザンFの意向としては微妙だが、本馬の半兄ペンティメントが結果を出しており、それがあって本馬を預託されたと考えれば悪い気はしない。
【総括】
本ブログの血統注目馬・関東馬10選には次点扱いの評価で選考漏れした本馬。スピード不足のダート牝馬という点が一番の懸念材料ではあったが、教科書的な観点では配合自体は良い。堅実に勝ち上がる繁殖牝馬だし、募集期間に馬体も成長してきたことから、これなら中山D1800m牝馬限定戦を主戦場として走れそうと判断した。今回のツアーにて、白老ファーム内での牧場関係者の評価が高かったこともあり、そのご縁で一般抽選で申し込んだ。
【雑感】
今回のツアーで衝撃だったのは、牧場関係者は誰も血統・配合なんか見ていないこと。すべては馬体・歩様。血統・配合は確認程度。
だからこそ、誰も配合を見ない=配合論が分かるだけで相当なアドバンテージになると確信したツアーでした。馬体や評判が良い馬の中から配合が良い馬を選べばそりゃ走るだろと。
本馬の配合×評判のレベルでどこまで通用するか身をもって感じようと思う。
走っても走らなくても勉強のための1頭。
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