【血統注目馬】関東馬10選~後編~ キャロットクラブ 2024年度募集

16. ダイアナブライトの23

募集価格4000万円 牝 尾関厩舎 ノーザンF生産 3/1生まれ
体高148.5cm 胸囲176.5cm 管囲20.2cm 馬体重463kg
父ドレフォン 母父ディープインパクト

母ダイアナブライトはAlzao≒Lyrismのニックス配合を持つ。このニアリークロスを持つとディープインパクトの柔らかいキレを伝えるのが特徴。繫殖牝馬ではメテオーリカがおり、ドレフォン産駒牝馬メテオリートが活躍。本馬も同様の活躍が期待できる。

父ドレフォン×母父ディープインパクトは牡馬>牝馬の傾向が強いだけに、メテオリートが活躍している点は本馬にとって安心材料。むしろ、本馬はドレフォンと相性の良いDanehill、Caerleonも併せ持っており、メテオリート以上に活躍しても不思議ではない。
アワブラとしても魅力的で、Unbridled’s Songやトニービンを持つ種牡馬と合う。


27. セレナズヴォイスの23

募集価格3200万円 牡 高木厩舎 社台コーポレーション白老F生産 1/21生まれ
体高158.0cm 胸囲174.0cm 管囲20.9cm 馬体重470kg
父クリソベリル 母父Honor Code

祖母は米G2勝ち馬、4代母はAlyshebaの全妹という良血。母父Honor Codeは3代母が名牝Serena's Song、そこにA.P.Indy・Storm Catとダートの名血で固めた血統構成。まさにダートの良血だ。母セレナズヴォイスは未出走ではあるが、この血統構成で藤原厩舎であったことを考慮すれば潜在的なポテンシャルは高い。

クリソベリルは欧州的なスタミナとパワーに秀でた種牡馬であることから、母方には米国のスピードが重要と考える。Nashua≒Nantallahの継続クロスも有効だろう。本馬は米国のスピードを詰め込んだ配合+Nashua≒Nantallahのニアリー継続クロスを持っており、クリソベリルと合いそうな印象だ。母方がNorthern Dancerの血が濃すぎないのも好感。

高木厩舎はノーザンFと縁が薄く、キャロットでは本馬で2頭目。サンデーレーシングではゴライアスが活躍した程度だ。ノーザンFの意向としてはイマイチだが、厩舎自体は問題なく、厩舎×血統の相性も非常に良い。


32. ポロンナルワの23

募集価格3600万円 牝 小島茂厩舎 ノーザンF生産 2/28生まれ
体高149.0cm 胸囲174.0cm 管囲18.5cm 馬体重416kg
父モーリス 母父Rahy

母がGlourious Song 2×3を持つことから、故障リスクは高いものの、ポテンシャルの高い優秀な繁殖牝馬。シンハリーズ牝系は牡馬<牝馬の傾向が強く、母の産駒の活躍馬アヌラーダプラ、ディーパワンサともに牝馬だ。
また、父モーリス×シンハリーズ牝系も相性が良く、ストゥーティ、セブンサミットともに堅実に走っており、本馬も勝ち上がりの可能性十分。
スクリーンヒーロー×Rahyの血がニックス配合であることからも、現状モーリスでは結果が出ていないが、モーリス×Rahyの血も配合的には悪いはずがない。

モーリス産駒牝馬で人気なければ面白そうと思っていたが、測尺・厩舎を見て正直ガッカリ。無風狙いで1頭欲しいという方なら...。


45. ローズノーブルの23

募集価格4000万円 牡 池上和厩舎 ノーザンF生産 3/17生まれ
体高151.0cm 胸囲169.5cm 管囲20.1cm 馬体重418kg
父バゴ 母父ディープインパクト

ノーザンF生産のバゴ産駒は6/7頭勝ち上がり、1頭当賞金2億円を越える。クロノジェネシス、ステラヴェローチェが活躍しており、現2歳馬2頭も早期に新馬勝ちと非常に優秀。
ほとんど活躍馬の牝系が米国血統なのが不安だが、本馬の牝系はスピード能力があり、柔らかいフレンチ斬れが持ち味なだけにそこまで気にしなくても良さそう。バゴ・ディープインパクトともに小柄に出やすく、母も馬格が小さかったことから、本馬も小柄に出るのは当然でそこは許容したい。

池上和厩舎×キャロットは相性が良く、4/6頭勝ち上がり。大物はいないが条件クラスで堅実に走っている。本馬も堅実に走ってきそう。


49. アップライトスピンの23

募集価格3000万円 牡 森一誠厩舎 社台コーポレーション白老F生産 4/10生まれ
体高151.0cm 胸囲168.5cm 管囲20.3cm 馬体重423kg
父ルーラーシップ 母父ディープインパクト

父ルーラーシップ×母父ディープインパクト×Danzig内包は牡馬に限ると、4/7頭勝ち上がり、キセキ、エヒト、サトノラムセス、イシュトヴァーンが活躍している。4頭OP馬、3頭未勝利馬と分散が激しい。

祖母はBCジュベナイルF3着の実績、近親には米国のスプリント重賞で活躍しており、現代のトレンド配合である父中長距離×母父中長距離×祖母パワーマイラーorスプリンターに近い血統構成。祖母がコテコテの米国血統で上記の活躍馬とは血統構成が異なる点は気になるが、Danzigのパワー・牝系のスピード能力を強く伝えてくれれば。

追分Fリリーバレー育成でもアワブラ枠なら大人の事情はないと思いたい。
森一誠厩舎が好きって?たまたま被るだけです。


つづく