キャロットクラブ 1歳馬考察 カロンセギュールの2017

カロンセギュールの2017 募集価格2000万円

勢司厩舎 ノーザンファーム生産

父キンシャサノキセキ 母父Forest Camp

キンシャサノキセキは母父ヴァイスリージェント系は全体で勝ち上がり率58.1%、牡馬に限れば76.5%と堅実に走っている。特にフジキセキ系は、War Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleの血を持つことが配合的なポイントになるため、フレンチデピュティの血と相性が良い。フレンチイデアル、キタサンコンサート、シングルアップなどが活躍している。


本馬の母カロンセギュールはWar Relic≒Eight Thirty≒Good Example 6・5・7×5を持っており、フジキセキ系の成功パターンの血が散りばめられている。Forest Campとフレンチデピュティは似た血統構成なので、この成功配合をONにする可能性は十分に秘めている。また、5代アウトのキンシャサノキセキにNorthern Dancer 4×4と濃い血があることも好感で、繁殖牝馬の良さが出そうな印象だ。


不安要素は厩舎。

開業数年以降コンスタントに年間20勝ほどを挙げており、重賞勝ち馬も輩出していた中堅厩舎だったが、近年は社台Fの凋落の煽りを受けてか年間10勝にも満たないほどに。ノーザンF生産馬も悪い成績ではないが、早々に頭打ちになるケースが多く、厩舎に勢いがないのは不安。


【総括】

キンシャサノキセキの相性の良い血が多くあり、勝ち上がりを期待させる血統構成。大物になる可能性は低いが、堅実に走ってくれそうな印象だ。ただ、厩舎の勢いのなさから、いかにも下級条件のダート短距離戦で伸び悩みそうで、募集価格2000万円を超えれば御の字な気がしてならない。

勢司厩舎復活に期待したい方は一口投じるのもよいかと。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★☆☆☆☆

お買い得 ★★☆☆☆