81. レディドーヴィルの22
募集価格2400万円 牡 吉岡厩舎 ノーザンF生産 3/5生まれ
体高154.0cm 胸囲170.5cm 管囲20.3cm 体重450kg
父アルアイン 母父Fasliyev
祖母Mercalleの牝系は父ディープインパクト系と相性が良く、5/6頭勝ち上がり、1頭当賞金約2600万円。3/4同血半兄のトゥールヴィル・レプランシュとディープインパクト産駒を除くとそれほど活躍はできていない。
牝系がフランスのスタミナ血統であることからスピードを補完した方がベターな印象。アルアイン産駒の成功配合や傾向次第で走らない可能性がある以上は危機回避的な見送り。
82. スプリングゲイルの22
募集価格2400万円 牡 橋口慎厩舎 ノーザンF生産 5/4生まれ
体高149.0cm 胸囲168.5cm 管囲20.1cm 体重404kg
父スワーヴリチャード 母父キンシャサノキセキ
本馬の牝系にあるMore Lightの血に注目。Hornbeam、Nimbusの血を持ち、トニービンといかにも相性が良さそうな印象を持つ。More Lightの血を持つ馬は本馬の牝系しかないのだが、トニービンの血を持つ種牡馬とは1/2頭勝ち上がり、サトノグランが活躍している。サトノグランは本馬の牝系の一番の稼ぎ頭だ。
繫殖牝馬のポテンシャルや母父キンシャサノキセキなど懸念点は多くあり、スケール感で課題が残る。スワーヴリチャード産駒なのでスピードを生かして早期勝ち上がりができれば。募集価格越えが目標だろう。
83. ハーエミネンシーの22
募集価格2800万円 牝 小林厩舎 社台F生産 4/1生まれ
体高152.0cm 胸囲175.0cm 管囲19.3cm 体重436kg
父ブリックスアンドモルタル 母父Successful Appeal
母ハーエミネンシーはクイーンエリザベス2世チャレンジCS(米G1・芝9f)勝ち馬。母の産駒2頭は新馬戦勝ちと仕上り早の血統。ブリックスアンドモルタル産駒はAureole魂を強く伝えるため、本馬のようなスピード血統で逃げられる可能性があるのは安心できる。
母の競走成績・産駒の成績を考えるとなぜキャロットクラブ募集されたのかが疑問。曰く付きなのかと思ってしまう。取り敢えず見送り。
84. リチュアルローズの22
募集価格2600万円 牡 坂口智厩舎 レイクヴィラF生産 3/10生まれ
体高154.0cm 胸囲173.0cm 管囲20.4cm 体重448kg
父マインドユアビスケッツ 母父ゴールドアリュール
マインドユアビスケッツがDeputy Minister 3×4含めてクロスの濃い血統構成であることから、本馬は緊張→緩和が綺麗な配合。祖母マイワイルドローズが優秀な繁殖だけに堅実に走る可能性はありそう。
特段強調材料はなく、ノーザンFの意向としても良くない。様子見的意味で敬遠。
85. ブルーメンクローネの22
募集価格2800万円 牝 奥村豊厩舎 ノーザンF生産 2/14生まれ
体高150.5cm 胸囲173.5cm 管囲20.4cm 体重441kg
父ミッキーアイル 母父キングカメハメハ
3代母マイワイルドフラワーはHyperionの血を持たず柔らかい血を強く持つため、欧州型スタミナ血統を持つ点、Nureyev≒Topsider 4×4・5の継続クロスを持つ点が好感。特に、ミッキーアイル産駒はパワー過多でHalo・Sir Ivorや柔らかい血を必要とするので、3代母マイワイルドフラワーと相性が良さそうな印象を持つ。
父ミッキーアイル×母父キングカメハメハもノーザンF生産馬に限れば、シャーレイポピー、ショウリュウレーヴ全2頭が活躍している。2頭とも母・祖母が重賞勝ち馬という点も見逃せない。
奥村豊厩舎はノーザンFクラブ馬と相性が良く、ディアンドル、ピースオブエイト、スタッドリー、ストゥーティが活躍している。ピンパーの傾向が強いだけに、堅実に新馬戦で勝ち上がる祖母ブルーメンブラットの系統という安心感は大きい。前向きに出資検討したい1頭。
86. ソブラドラインクの22
募集価格3600万円 牡 音無厩舎 ノーザンF生産 2/10生まれ
体高156.0cm 胸囲175.0cm 管囲20.0cm 体重453kg
父リアルスティール 母父Include
セレクトセール2023 1歳にて2750万円で落札。
リアルスティール産駒はNorthern Dancerが薄く、Sir IvorやStorm Catの血いじるような柔らかい血が重要。本馬はStorm Cat 3×4しかなく、ダート的なパワーが強く出そうな印象がある。配合的に良いわけでなく、半兄姉と比べると配合的な魅力に欠ける。
血統派としては推せる材料がない。
87. ヴィートマルシェの22
募集価格3000万円 牝 矢作厩舎 ノーザンF生産 3/1生まれ
体高154.0cm 胸囲179.5cm 管囲20.2cm 体重450kg
父サトノアラジン 母父フレンチデピュティ
種牡馬サトノアラジンはアーニングインデックスが低く、セレクトセールで高額取引が何頭も出ていても結果が伴っていないのが現状。ノーザンF生産馬ではウェルカムニュースやレディバランタインが活躍している程度だ。フレンチデピュティの血を持つサトノアラジン産駒はウェルカムニュース&ロイカヴェーグルが活躍。勝ち上がり率は高くなく、特段ニックス配合という感じではなさそう。
母はどんな種牡馬でも堅実に走る優秀な繫殖牝馬。サトノアラジンの代表産駒になってもおかしくないほどだが、血統的に根拠となるものはない。ヒット狙いなら。
88. ペルレンケッテの22
募集価格3000万円 牡 寺島厩舎 ノーザンF生産 4/17生まれ
体高151.0cm 胸囲172.5cm 管囲20.3cm 体重416kg
父ダンカーク 母父ディープインパクト
父ダンカーク×母父ディープインパクトはディープインパクト×Unbridled’s Songの形になるが、シールドヴォルトしか活躍していない。ライトウォーリア狙ってます感だが、牝系のポテンシャルがまったく違う。走ったらごめんなさい。
89. パドゥヴァルスの22
募集価格3600万円 牡 武英厩舎 社台コーポレーション白老F生産 2/9生まれ
体高153.5cm 胸囲177.0cm 管囲20.0cm 体重460kg
父ハービンジャー 母父エピファネイア
ハービンジャー×バレークイーン牝系の牡馬は5/6頭勝ち上がり、テオドール、レベランスが活躍しており、堅実に走りそうな印象を持つ。フレンチバレリーナの系統も勝ち上がり率が高く、15/21頭勝ち上がり、1頭当賞金約2400万円になる。アンブロワーズの系統も同様の傾向があり、欧州型スタミナが強いバレークイーン牝系に対して、フレンチデピュティがスピードを補完していることが要因と考えられる。
ただ、本馬は中長距離血統ばかりの配合で母がSadler’s Wells 4×4を持つとなると、さすがに上記で指摘したスピード不足が露呈しそうだ。レベランス、クラシックエースのように長距離戦で活躍できれば…。この募集価格では手が出ない。
90. ビットレートの22
募集価格3000万円 牡 池添学厩舎 ノーザンF生産 1/30生まれ
体高155.0cm 胸囲174.0cm 管囲21.0cm 体重436kg
父バゴ 母父スペシャルウィーク
祖母スルーオールはHyperionの血を持たないコテコテの米国血統で、Poker3×4を持つナスキロ的な柔らかいストライドを伝えるのが特徴。そのため、欧州型Northern DancerやHyperionの血などを強く持たせる方が良い。バゴ産駒は仕上がり早の米国血統と相性が良く、本馬の配合の方向性は良い印象を持つ。
懸念点はやはり繁殖牝馬のポテンシャル。母父スペシャルウィークの牝馬だから仕方ない面もあるが、母の産駒は結果が出ていないし、祖母スルーレートの産駒もあまり走っていない。
バゴ産駒は舐められた時が狙い目な気がして、少し気になりつつも配合的には特段強調材料がない以上は手を出しにくい。
91. インピードの22
募集価格5000万円 牝 高野厩舎 ノーザンF生産 1/26生まれ
体高152.5cm 胸囲171.5cm 管囲19.7cm 体重424kg
父Frankel 母父Bated Breath
Sadler’s Wells 3×3、Danehill 3×4という父母相似配合。本馬のようなクロスを持つ馬では、オーロラフラッシュ、エクセランフィーユが限界。Frankel産駒は母方に米国的なスピードがある方が良く、本馬が突然走るとは考えにくい。見送り。
92. エルヴァスⅡの22
募集価格4400万円 牡 長谷川厩舎 ノーザンF生産 3/2生まれ
体高150.0cm 胸囲173.5cm 管囲20.9cm 体重441kg
父Saxon Warrior 母父Catcher In The Rye
セレクトセール2023 1歳にて3520万円で落札。
母エルヴァスⅡは亜G1勝ち馬。3代母Ondinaは亜D1000m重賞で活躍しているだけあって、スピードの血が非常に多い血統構成。Saxon Warrior産駒はまだ大きな結果を残せていないものの、これだけスピード能力に長けた牝系を持ってきたのは初めてだ。そこに期待したいところではあるが、筆者としてはSaxon Warrior産駒は日本のスピード馬場は合わない見解のため結果が出るまでは見送りたい。
93~96.地方馬は割愛
以上
お疲れ様でした。
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