キャロットクラブ 1歳馬考察 ミスティックリップスの2016

ミスティックリップスの2016 募集価格3600万円

木村厩舎 ノーザンファーム生産

父ロードカナロア 母父Generous

ロードカナロア産駒の成功配合はSpecialの血を持つことが現段階では挙げられているが、それでは他者と差がつかないのでまったく違う観点で本馬を考察してみた。

母ミスティックリップスは独オークス勝ち馬、祖母Majoritatは独1000ギニーと独オークスを制覇した名牝系で、近親にはエイシンフラッシュの母ムーンレディなどがいる。


母の血統構成は5代アウトで主流血統の少ないドイツ血統を母方に持つ。そのため、Northern Dancer5・5・7×4など強いクロスを持つロードカナロアとは相性が良さそうで、「3/4Northern Dancer&Nasrullah、1/4ドイツ異系」を実現することでキングカメハメハの成功パターンと同じ形となる。

この成功パターンには同じキャロットファームのクルーガー、ケルフロイデを輩出しており、ロードカナロア産駒でも配合の核となる部分は同じなので似たような傾向が出ると推測される。


【総括】

まだ成功配合の全容が分かっていないロードカナロア産駒であるだけに、昔ながらの有名な成功配合である「1/4異系」の形を実現させているのは好感。母父ジェネラスがパワーとスタミナを強く伝えるのが懸念点ではあるが、総じて柔らかく出すぎるロードカナロア産駒であればそれほど悪くはなさそう。

クルーガーが募集価格4000万、ケルフロイデが募集価格3600万なので、本馬の募集価格は至って妥当で同じキャロットファームでの募集となれば重賞で活躍してもまったく驚かない。思ったより人気がなさそうで一発狙いにはオススメの1頭。


堅実性  ★★☆☆☆

大物感  ★★★★★

お買い得 ★★★☆☆