関西馬まとめ短評(No.61~74) シルクホースクラブ 2021年度募集

61.アズールムーンの20

募集価格2400万円 牝 池添学厩舎 ノーザンF生産

父サトノダイヤモンド 母父Malibu Moon

本馬の母母父Spanish StepsはUnbridled's Songの全弟になり、ディープインパクトとの相性がいかにも良さそう。母父Malibu Moonがダート馬ばかり輩出するのが懸念材料。芝馬に出れば面白いが。


62.シーズインクルーデッドの20

募集価格2000万円 牝 武英厩舎 ノーザンF生産

父サトノダイヤモンド 母父Include

母の産駒は牡馬しか走らない。走るまでは敬遠。


63.ティッカーテープの20

募集価格2000万円 牡 須貝厩舎 ノーザンF生産

父ジャスタウェイ 母父Royal Applause

20年度産のジャスタウェイ産駒は、初年度産駒の2歳戦での活躍を受けて種付け頭数が大幅に増えた世代。それだから買いとは言わないまでも、総合的なアベレージが高くなるイメージは持っておいた方が良い。
Silver Hawkの血とハーツクライ産駒が好相性で、ジャスタウェイ産駒も堅実に走る。母の産駒は結果がまったく出ておらず、馬体が小さいのもネック。


64.アピールⅡの20

募集価格1600万円 牝 長谷川厩舎 ノーザンF生産

父ジャスタウェイ 母父Selkirk

Selkirkの血とハーツクライ産駒が好相性。Selkirkとトニービンがニアリーな関係が要因であることから、まだ出走数のないジャスタウェイ産駒で結果が出てもおかしくない。配合的には悪くなさそうだが、ハーツクライ産駒の半姉セラスチュームで結果が出ていない点が引っ掛かる。
厩舎・ノーザンFの意向としても微妙。走ったら少し後悔するかも。


65.アイムユアーズの20

募集価格4000万円 牝 斉藤崇厩舎 ノーザンF生産

父リアルスティール 母父ファルブラヴ

母父ファルブラヴなので牝馬に出たのは好感。Monevassia=Kingmamboがどう影響するか。個人的には疑問符。
人気で高額ということで取り敢えずケン。


66.オーシャンビーナスの20

募集価格2500万円 牡 西村厩舎 ノーザンF生産

父ヘニーヒューズ 母父リンカーン

Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleの北米パワーを増幅させたヘニーヒューズ産駒。まだあまり結果が出ていないが、ヘニーヒューズ×クラフティワイフ牝系は相性が良さそう。また、バレークイーンの血を持つヘニーヒューズ産駒がなぜか堅実に走る。
血統・厩舎・生産ではプラス要素しかなく、繁殖レベルだけが問題。


67.スペシャルグルーヴの20

募集価格2400万円 牝 藤岡厩舎 ノーザンF生産

父ドレフォン 母父スペシャルウィーク

ドレフォン産駒の成功配合は未知ではあるが、Deputy Ministerのクロス、Storm Catとマルゼンスキーのニアリーな関係を持つのは好感。配合的に良さそうな印象。ただ、父キングカメハメハ系×エアグルーヴ牝系というニックス配合で半兄姉が活躍しているだけに、ドレフォンに変わってよりプラスにはならないだろう。期待感が先行しているのは好みではない。


68.メテオーリカの20

募集価格1600万円 牝 吉岡厩舎 ノーザンF生産

父ドレフォン 母父ディープインパクト

母メテオーリカはAlzao≒Lyrism 3×4を持ち、全体的に柔らかい血が多い。そのため非力さが出てしまったためか、欧州血統でありながらダート馬になってしまった。本馬はStorm Cat≒Alzaoの血を増幅させながら、母に欠けていた北米パワーを加えた血統構成。ディープ×Storm Cat×北米パワーという形に。母の産駒3頭すべて勝ち上がっており繁殖能力も低くない。
期待の若手厩舎で堅実に走れる保険は魅力的で、走ったらラッキーくらいな気持ちで。


69.スウェアトウショウの20

募集価格1800万円 牝 四位厩舎 ノーザンF生産

父リオンディーズ 母父ディープインパクト

非常に相性の良い父系×母系。馬体が小さいのが残念。気性もネックになるかも。
https://blood-keiba.themedia.jp/posts/19623263


70.ネオヴィクトリアの20

募集価格2200万円 牡 大久保龍厩舎 ノーザンF生産

父サトノクラウン 母父ディープインパクト

サトノクラウン×ディープインパクトは悪くなさそうだが、マリスターⅡ牝系のポイントであるナスペリオン血脈の増幅があまりなく、配合的に強調材料が見いだせない。産駒が走るまでは敬遠。
マリスターⅡ牝系はキングカメハメハとニックス配合なだけに、ネオヴィクトリアの21(父レイデオロ)が気になる。来年のシルク募集で何卒。


71.デイトユアドリームの20

募集価格1400万円 牝 上村厩舎 ノーザンF生産

父トーセンラー 母父トワイニング

母はCourtly Dee、Numbered Accountの血を持つことで、Courtly Dee≒Busanda、Tulle≒Iron Rewardと名繁殖をいじった配合。5代母がSomethingroyalでもあり、ダート馬を輩出する可能性が極めて高い。なのに、ダートをまったく走らないトーセンラーを交配。どうしたいの?
走ったらホントごめんなさい。


72.サダムグランジュテの20

募集価格2400万円 牡 音無厩舎 社台コーポレーション白老ファーム生産

父シルバーステート 母父キングカメハメハ

シルバーステート産駒の成功配合は分からないが、Danzig、Haloなどスピードの血を入れた馬が勝ち上がっている。スピードを伝える母系であることから配合的に良さそうな印象。シルバーステート産駒の好調ぶりは評価しつつも、未知な部分が多く、人気なら取り敢えずケン。


73.オリエンタルダンスの20

募集価格1600万円 牝 平田厩舎 社台コーポレーション白老ファーム生産

父シャンハイボビー 母父キングカメハメハ

芝でも走れなくはないが、本質的にはダート向き。シャンハイボビー産駒は外国産馬で少しは走っているが、あまり評価はしていない。産駒の成功配合が明らかになるまでは敬遠。


74.ジェットセッティングの20

募集価格5000万円 牡 安田隆厩舎 外国産

父Showcasing 母父Fast Company

母方にSharpen Up+Gone Westの血を持ち、Mixed Marriageの血を増幅している点に好感が持てる。ただ、本馬の父系はOasis Dreamで、Invincible Spirit系の成功配合と同列に扱ってはいけないと思う。実際、Showcasing産駒で結果を出している馬はその傾向はない。
Showcasingのポテンシャルや日本の馬場適性も抜きん出るほどではなく、なのに高額となるとさすがに手が出ない。


以上