セラドンの20 シルクホースクラブ 2021年度募集

セラドンの20 募集価格2500万円

牝 木村厩舎 ノーザンF生産

父Mendelssohn 母父Gold Halo

本馬の父MendelssohnはBCジュヴェナイルターフ(米GⅠ・芝8F)、UAEダービー(ドバイGⅡ・D1900m)勝ち馬。半兄Into Mischiefはキャッシュコールフューチュリティ(米GⅠ・AW8.5F)勝ち馬で、2019年・2020年の北米リーディングサイヤー。半姉BeholderはBCディスタフ(米GⅠ・D9F)、BCジュヴェナイルフィリーズ(米GⅠ・8.5F)などGⅠ11勝した歴史的名牝。父は無敗の米三冠馬Justifyを輩出するなど世界的な活躍を見せたScat Daddyとまさに非の打ち所がない超良血馬。

2019年から種牡馬となったMendelssohnは種付け料35,000ドル、種付け頭数2019年1位→2020年3位と、まだ産駒が走っていない中でリーディング最上位のInto Mischief、Uncle Moと並ぶほどの人気で、期待感がどれほど大きいかが分かる。

◆2020年 北米種付け頭数ランキング
出典:https://www.bloodhorse.com/horse-racing/thoroughbred-breeding/mares-bred/2020


半兄コパノキッキングは父Spring At Last(米GⅠ・ドンH、ドバイGⅡ・ゴドルフィンマイル勝ち)で、脚が曲がっていた影響もあり10万ドルで購買された馬。母セラドンはコパノキッキングを生んだ翌年からインドで繁殖生活を送っていた。期待されていない馬がこれだけ走っただけに繁殖能力自体は高く、父が超良血馬に変われば、本馬は一発あってもおかしくない。


本馬の特徴は、母系が米国馬らしからぬ血統構成であることだ。3代母ChalonはコロネーションS(英GⅡ・芝8F)勝ち馬で、仏GⅠ2勝のクリエイターを生んでいる。4代母AreolaはフェニックスS勝ち馬。Darshaan×Habitatの血を持つ欧州血統で、脚を溜めて末脚勝負するフレンチ斬れを得意とする。

これが米国で評価されなかった理由だと推測され、逆に近親モエレジーニアスが活躍したように日本の競馬にマッチする。父Scat Daddy系でフレンチ斬れを生かす牝系であることから、本馬は芝・ダートどちらも走れそう。小柄な牝馬でダート馬だからNGと考えるのは早計だろう。

◆Scat Daddy系種牡馬の成績


【総括】

Mendelssohnの種牡馬の価値とポテンシャルの高さだけでも買いたくなる本馬。半兄コパノキッキングであることから、繁殖能力や日本の馬場適性が証明されている安心感もある。小柄な牝馬というのが懸念点ではあるが、芝・ダート兼用で溜めてキレる血統構成であればそれほど気にする必要はない。もちろん牡馬>>牝馬という成績は否定できず、ノーザンF生産に変わってどれだけ勝負になるかといったところ。

と、Mendelssohn産駒が欲しいというよこしまな気持ち先行で頑張って考察してみた。募集価格2500万円ならギャンブルしてみてもという印象。最悪、持ち込み馬なので牝馬限定戦などでコツコツ稼いでもらえば、最低限の仕事はしてくれるだろう。潜在的なポテンシャルは間違いなく高い。先物買いで乗ってみたい方はどうぞ。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★★★☆☆

お買い得 ★★★☆☆